12星座のための映画:双子座 – ク○みたいな世界には笑いが必要

12星座別おすすめ映画の紹介

双子座は3番目のサイン。牡羊座でこの世に生まれ、牡牛座で自己の存在感を確かめ、確保し、双子座で他者と遭遇し、比較し、コミュニケーションを交わしながら差分を愛し、学ぶ、年齢で言えば小学生(しかも男子)。トム・ソーヤの冒険的な塀の上を歩き、まだ見ぬ世界を好奇心いっぱいで見つめる性質です。(ちなみに親友のハックは射手座っぽい)

ワクワクしてる?面白く過ごしてる?退屈したら淀んだ風になってしまうよ?じっとしているよりもちょろちょろと動き回り、色んな事をフィールドワークしていく姿。

シリアスな事は少なめで、ヘビーな事ほど軽く、シニカルに、ユーモアで、ヘリウムガスみたいにコミカルにしたくなる。じめついた場所に長居するのは苦手…

自分ではない他者が自分とは大きく違うところに面白さを感じてしまう…そんな双子座におすすめなのは、

【最強のふたり】

(以下ネタバレ含みます)

他者との交流であり、群像劇ではなく、1対1である雰囲気も双子座的。

主人公は頸髄損傷で体が不自由な富豪と貧困層の移民の若者。

気難しく癖のあるパリの富豪のフィリップもとに「介護人」として面接を受けた移民の若者ドリス。ドリスには本当に「介護人」になる気はなく、失業保険の手続き上で必要だったのでたまたま気まぐれでフィリップの元に面接に訪れる。なぜかフィリップは他の候補者よりも介護や看護の資格も経験もないドリスを気に入り、周囲の反対を押し切って雇うことにするのです。

ハチャメチャなドリスに振り回されたり、時には怒鳴り散らすような事が起きたりしつつ、年齢や環境、好みも異なる二人が悪ふざけをして大笑いしたり…フィリップは自身を病人や雇用主、富豪としてではなく、一人の人間として自然に接するドリスと親しくなっていく物語です。

コメディとしても、ヒューマンドラマとしてもとても面白いこの作品は実は「実話」をベースにしていて、そのこともこの映画の特色の一つ、「ただのファンタジーではない」ことが作品の下支えになっています。

世界は誰かと向かい合うことでその輪郭を明瞭にしていく、

深刻な世界だからこそ、ユーモアや軽さが救いになる、そんな映画です。

☆☆☆☆☆

製作年度 2011年 /上映時間 113分 /製作国フランス

監督・脚本/エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ

主演/フランソワ・クリュゼ /オマール・シー

[ 12星座のための映画:双子座 – ク○みたいな世界には笑いが... ]ブログ,占い, , , 2019/12/04 19:40