ウエサク満月
お釈迦様の降誕、悟りをひらいた日、入滅の日が全てヴァイシャーカー月(インド暦)第一満月であったという伝承に基づいて現代でもこの季節の満月にウエサク祭が行われています。
そんな神秘的なウエサク満月ですが2020年は5月7日がその日に当たります。
2020年5月7日19:46 満月・太陽牡牛座18度/月蠍座18度
12室での満月です。12室には「秘密」だったり「隠されたもの」などの意味がありますが、「浄化」「癒し」「幽閉」といった意味もあります。じっと暗い場所で静かに潜んでいることで癒されたり、霊的な啓示を受けたりする場所です。
そんな中での蠍座18度は自分の殻を閉じる事と、開くことを交互に繰り返し、少しずつメタモルフォーゼしていく度数です。
深呼吸をして、外界と自己との変化とを折り合わせていきます。
太陽のいる対向の6室は「仕事」「労働」「健康」「病気」「奉仕」の部屋です。
太陽の牡牛座18度は自己の思い込みやこだわりを外部の人に見てもらうことでイメージや価値観の軌道修正をしていく度数です。
魂の入れ物である肉体を月と見た時に、この太陽から投げかけられた光は、
「病と癒し」「表立って働いているものと裏で働いているもの」として心と身体にじっとしていることで見えてくるもの、気が付くものがあり、セルフイメージの刷新と価値観のアップデート、自己と外側にあるものとの落としどころを見つける満月です。
まずは、心と身体を静め、今まで(過去)と今と、これから(未来)が変化しつつ調和していけるようにこの満月は力を貸してくれそうです。
◇海王星魚座の視点
この180度の緊張状態に調停として配置しているのがIC(自己の根源・居場所)にほど近い海王星魚座21度です。
サスティナブルムーンと呼びたくなるような海王星魚座21度の存在です。
自然界のすべてに心を開き、直観と霊感を用いて、魂をのびやかに遊ばせるエネルギーです。
社会的な面では当てにならなかったり頼りないかもしれませんが、
人間という生物の純粋性を思い出し、命の祝福を感じることが大切なようです。
この疫病による「経済活動」と「社会的活動」の変化・対応を余儀なくされていますが、
今まで私たち人類が「善」だと思っていたものに対して振り返るきっかけにも確実になっていくことでしょう。
私たちは「進化」しているのでしょうか?
もしかしたらただ惰性的に「変化」していただけに過ぎないのかもしれません。
人間が活動を緩めた街には野生の動物や鳥が自由に入り込み、大気も海も清まっています。
私たちは「人間」であり「地球上の生物」でもある事をイメージし、
文化的な存在である喜びと、プリミティブな存在である現実とを上手くミックスできるように(Sustainableに)。
そんなことを祈るのにふさわしい満月のようです。
◇恋愛の種
金星双子座は7室、火星水瓶座は3室でトライン(120度)
忙しい中でも何とかリラックスタイムをつくり、詩や和歌を取り交わしているような金星と火星はとてもロマンチック。
奥ゆかしい知的な愛の気配です。心がほっと一息ついたときに誰の無事を祈り、思い出しますか?
「元気にしてる?」という小さな連絡が愛の種になるような夜です。