乙女座の献身と魚座の愛
乙女座と魚座は180度の対面しあう関係性で、どちらにも
「奉仕」という言葉が備わっています。
乙女座は現実世界、日常の中での他者奉仕を表します。
乙女座の前の獅子座シーズンで「自己を自己のために生きる」ことをしたからこそ、
公私混同せずに明晰に、聡明に知性を持って働くこと、貢献することができる、
そんな奉仕です。
「役に立ちたい」「有用でありたい」「有能でありたい」といった
気持ちが強くあるかもしれません。
職業としては「教師」「弁護士」「会計士」「看護師」など、具体的に社会の中でも
「役立っている」ように感じられる役割を好む傾向があります。
一方、魚座の「奉仕」は乙女座とは違った世界に働きかけます。
魚座は12サインの一番最後、この世から死後の世界、霊界や宇宙へと向かう途中で、
乙女座的な社会規範命!なところを全く気にせずに、むしろそこから外れたところで伸びやかに生きています。
霊的に守られていることが多く、インスピレーションやアートの感性が素晴らしかったり、清濁飲み込む胆力やおおらかさ、自由さ、豊かさ、癒しの力を持っています。
物理的な手当や処置が乙女座ならば、魚座は精神的、スピリチュアル的なヒーリングや瞑想的な回復を担当しているのです。
魚座を社会の枠に閉じ込めようとする、従わせようとするのはとても悲しい事です。
海の水を大きな水槽にいれたとしても、循環しなければその水は命を失うでしょう。
その水はもはや海ではなく、ただの切り取られた「海だった水」でしかないのです。
魚座はロマンチックで多様性に富み、自由でわがままで、世界全て、宇宙の果てまでが「自分の領域」とできる人です。
「常識」は彼らには多すぎれば毒となります。
魚座の対応部位は足首から下。大地に面していなければ、人は一歩も歩けないものです。
目に見えないもの、名前のない現象、科学的に証明されていない不思議な話、
そんなものが足の下には広がっているのです。
この世に生きていく上で、
乙女座的な人間社会への順応力も有能さも愛され称賛されるものであるとおもいますし、
魚座的なスピリチュアリティも、けして否定したり忘れてはいけないものだと考えています。
魚座満月には、その二つの「癒し」や「奉仕」のバランスについて思いを馳せるのも良さそうです。
2019年 0914 13:33 魚座満月