蟹座新月に思う取捨選択

「比較による批判と判断と新しい選択への始まり」

太陽と月が重なる「新月」、今回は対向に山羊座の土星が構えています。

逆行の山羊座土星は8室を運行中。

8室は腐れ縁だったり、やっぱり切っても切れない間柄だったり、感情の深いつながりや連帯をもつ時にどのような事柄が起きるのかを示唆します。

蟹座ー山羊座の軸は「家庭と仕事」「地元と社会全体」「庇護的母性と権力的父性」の対でもあります。

山羊座29度は「お茶の葉占いをしている女」、客観的な視点で自分が属する社会に対して批判をする目を持ちます。他の対象と比べる事により、社会に新しいやり方やメッセージをもたらす度数。

蟹座29度は「双子の体重を量るミューズ」、自分の属する伝統と異質な他の伝統の考え方の両方を考慮しつつ、正しい判断をしようとする度数です。

その蟹座と山羊座のエッセンスが2室ー8室軸で起きている新月になります。

2室は「自分のリソース」「自己資産」「自己財産」であり、

8室は深く関わることで力を手に入れますが、個人の自由意思や自由な選択権を剥奪していくドメスティックな場所でもあります。

風通しの良くない場所に国家権力が威張っている様にも見え、また、今まで感知して来なかった政治と個人との深いかかわりについて気が付く状態になる様に読めます。

その土星には冥王星も横にスタンバイして、さらに力を増加させます。

政治としても個人としても、様々な立場、様々な意見と価値観が錯綜すること自体が、今の時期には必要な事のようです。

社会情勢と切り離して星を読むことは、この新月では難しいと思っています。

個人レベルの影響を読むならば、「近しい人に自分が何をしてあげられるか」を問われるような新月です。仕事に掛かりきりだった人は家庭や家族を振り返り、家族や身内だけに注力していた人は社会に否が応でも視線と心を奪われそうです。
家族として、仲間として、チームの一員として、社会として、自分という個人が何を批判し、何を良しとし、望み、どこまで何をするのか、新しく始まる社会運用、稼ぎ方、繋がり方、自己保持と社会との融和のバランスをどうやってとっていくのか、「私と公」を省みることで新鮮な風が吹き抜けるための通路の準備となります。
チャートの片隅にある水星ー天王星は自分と他者の「心の理解」「喜びの尊重」を歌っているようです。火星のコンディションも加味すると「焦りは禁物」「早急に社会を改革しようとすると浅はかなところで頓挫」となりそうなので、まずは焦らずに、自分の喜びを手放すことなく、12月末の蟹座満月までの期間は自分の精神的視野を、自分の内側と外側の両方にフォーカスしたり、ひいて見つめたりする姿勢が良さそうです。

☆この記事を書いたのは7月18日頃だったのですが、新月にほぼ合致した2020年7月20日22時~21日2時に個人的な出来事ではありますが、かなり深刻な家族会議が行なれました。(勃発、というほうが正しい)かなりショッキングな出来事とやり取りだったのですが、改めて自分の書いた記事を読んで腑に落ちてしまったところです。

もし、この新月時期に今までのやり方や価値観では行き詰ってしまったことが壊されるのであれば、それは壊されて良いものだと思います。そして、そこからしか新しい良いものや良い関係は生まれないのだとも思います。

痛みを、たくましさや聡明さに変換する新月にできますように。

2020年蟹座新月

[ 蟹座新月に思う取捨選択 ]ブログ,占星術, , 2020/07/21 21:44