上記Twitterでの呟きからの派生記事です。呟き分も含めて加筆します。
乙女座の性質(支配星水星、柔軟宮かつ土エレメント、6室がナチュラハウスということ)は、他者に「適応」「対応」する事が性質の基盤になります。
だからこそ乙女座は相手や場や社会のニーズを汲み上げて何かを作ったりオーガナイズすることが得意であるし、アイデンティティになったりもします。乙女座の支配星である水星は「速く、軽い」太陽の丁稚、もしくは媒介者のような資質があるので、他者の存在や評価にも反応が過敏になることもあります。土エレはどのサインも「実用性」「有用性」「現実的」「物質的」を重視します。
なので、「役に立つ、立たない」は他のサインに比べ、自分のプライドやアイデンティティに抵触する為に反応が大きくなる傾向です。
同じ「土エレメント」を考察してみましょう。
牡牛座(支配星金星、固定宮、2室)役に立つかどうかは自分で決めるので、他者にどうこう言われても聞き流すことができる性質です。基本的には固定宮は他者の些末な言葉や態度には動じず、確固たる自分の理念や感覚を優先できる強さがあります。
支配星金星は喜びや耽溺性を含み、自分の五感や心地よさを最優先する気質もあります。フィジカルな感覚が強いことにより自分の軸を持ちやすくなります。
2室も「自己資産・自己リソース」と他者との社交が始まる前なので他者の評価には揺れにくさがあります。牡牛座にとっての「役に立つ、立たない」はあくまでも「自分で感じて、自分で決める、自分ルール」の意味が強いのです。なので他者にどうこう言われても一蹴することができます。
山羊座(支配性土星、活動宮、10室)役に立つか立たないかは「当然あることで最優先課題」であるので、他者に「役に立つ、立たない」の話をされたとしても、その評価を有効な情報として積極的に反映させる力があります。(ただし、健全な精神状態でない場合は落ち込みます)「使えるか、使えないか」が基準で物事を判断する部分が多いので、自己に対しても他者に対しても常に「評価ありき」の管理者的な視点を持ちやすいでしょう。ネガティブな評価は「登るための崖」だと思えれば山羊座ほど強い存在はありません。10室は「社会性」の部屋でもあるので「社会的に役立つ、役立たない」に一番こだわるのは山羊座かもしれません。
トライアンドエラー、たくましい企業が「お客様の声」を良い形で反映するがごとくです。これは支配星土星の資質(責任感、努力)と言えます。自己評価にも慣れているので、言われた言葉に正当性がないと判断すれば完全無視をすることもできるでしょう。
そのような概念を基に、他のサインについても考察してみましょう。
牡羊座(支配星火星、活動宮、1室)他者評価より自分の意欲や自分の評価が大事。役に立つか立たないかなんてどうでもいい傾向。
双子座(支配星水星、柔軟宮、3室)役に立つものも立たないものも世の中にはあるのが当たり前。「あなたにとってはそうなのですね」「じゃあ、あなたにとって役に立つものを自分で得られたらいいですね~」と逃げていく。役に立たないものを集めて楽しむ傾向。
蟹座(支配星月、活動宮、4室)役に立つかどうかより、感情的に気に入るか気に入らないか、気分を良くするか良くしないかが大事。無駄でも大事なものはたくさんあるのでそれをけなされることは怒る。自分自身が(世話人として)役に立っていないと突きつけられたとしたら落ち込む。それでも最後には自分の気持ちが済むように活動するし、頑張る傾向。
獅子座(支配星太陽、固定宮、5室)他者からの「役に立つか、立たないか」の土俵には登らない。自分の存在意義もそんな次元の話ではないと考える傾向。
天秤座(支配星金星、活動宮、7室)人は人、自分は自分。相手の立場に立って、自分のできる事はしてあげようとするかもしれませんが、「役に立つ、立たない」の見極め力が高く、やることに対しては確信的なモードでやっているかもしれません。もしその見極めが外れた場合、自分の見立てが悪かったな、と自己反省モードに切り替えて次に備える傾向。社交の一環としてとらえる。
蠍座(支配星冥王星・火星、固定宮、8室)役に立つか立たないか、ではなく、そこに強い愛や意義があるかを大事にする。もし役に立つか立たないか、といった話に巻き込まれたとしてもピンとこないかも。
射手座(支配星木星、柔軟宮、9室)役に立たないものこそ役に立つのだと熱弁をふるう。
水瓶座(支配星天王星・土星、固定宮、11室)役に立たないものこそ役に立つのだと熱弁をふるう。役に立つ、立たない、の話は不公平で多様性をそこなうので嫌い。
魚座(支配星海王星・木星、柔軟宮、12室)他者を包み込む事を基盤とするが、自分の差し出すものが「役に立つ」かどうかに価値を置いていない。そこを基準とされると愛が伝わらないとも感じるかも。
色々な「反応」も12サインごとに違いがあらわれるので面白いですね。