占いという不思議なものを扱うこと

占いは遥か古代から人間と共にあり、政治や宗教、生活と共にあってきたものです。

亀の甲羅や投げた石だったり、天を運行する星だったり、カードだったり。

神託、農耕に必要な暦、娯楽と霊性。聖俗混じり合ったものです。

タロットを読むことで「問題」に絡まる条件や関係性を洗い出し、その先にどんな展開があるのか、それを望むのか望まないのかで「選択肢」や「自分の行動」を変える事が出来ます。カーナビのような使い方もできるものです。

西洋占星術でも卜式としてホラリー占星術があり、質問を天に投げかけた瞬間のチャートを読んで、状況の確認と、心理の変化や今後の展開を読んだりします。

占星術の中でも心理占星術は「個人の性質」や「運命」などを古来からの天体やハウス、サイン、アスペクトへの「意味づけ」により読み解き、自己理解や他者理解に役立てることができます。

オラクルカードは昨今、多種多様なものがあり、癒しに特化したものや、神話や天使、精霊をアイコンにした神秘的なものがたくさんあります。新しいがゆえに、付属のテキストブック、手引書で十分にアドバイスや迷いの払拭に役立てることができます。

ただし、どんな占いも基準的翻訳ルールや用語、単語の共通イメージや意味があったとしても「個人というフィルター」を通して抽出されるものであるので、セルフイメージが低い人は心理占星術での読みも自分に対してネガティブになりやすく、逆に自分に甘い人はどんなにカードが渋い、お説教的な表れをしていても楽観的、自分に甘い読み方をしてしまうものです。

他者を読む時も同じく、読み手の倫理観や価値観や愛や感情や人生観がどうしても滲んででてしまうものです。

それを客観的に理解し、どんな言葉を何のために、どんな意図で織り、紡いでいくのか、冷静さと自分の軸も必要になると考えています。

学術的に「占い」を研究、愛好することと、

自己を癒すために「占い」を服用すること、セルフケアすること、

他者に鏡やカーナビやお薬やエステ、娯楽や地図として「占い」を提供するのは、

同じ「占い」でもフォルダを分けた方が良いのかもしれません。

趣味のお菓子づくりが高じて、プロのパティシエになるならば食品衛生に関して知識が必要なように、セルフケアの占いから、他者へのケアに移行するならば「自分が他者に何を与えているのか」を自覚的になる胆力や覚悟も必要だと考えます。

占いを自分のためだけではなく、他者に渡す側として独学で学びたいと思う時に「自分で調べ」「自分で引き寄せ」「自分で確認する」「自分で試し」「研鑽を重ねる」のはとても大切なことで、ある意味それ自体実行できることが能力です。

もし、それが弱い、もしくは見当もつかないと思うならば講座を持っている場所に行って習うのが一番良いと思っています。

[ 占いという不思議なものを扱うこと ]ブログ,占い, , , 2019/11/19 11:22