12の星座の愛のお話(蠍座×双子座)

「愛」と言って、あなたはどんなものを想像しますか?

手に手を取って見つめ合う甘い時間。

肉体的に繋がりあうこと。

寂しくさせないこと、一緒にいること。

感情を満たすこと。

尊重し合うこと。

さて、ここで一度考えてみましょう。

「尊重」すること、

「一緒にいる」「感情を満たす」こと…

それって実際はどんなこと?

自分のされたいことは知っていても、相手を知らないとすれ違いが起きたり、

無駄に傷ついたり、怒ったりしたくなるかもしれません。

私はそれを「愛の所作(やり方、表し方)」と呼んでいます。

例として、架空のカップルを設定してみましょう。

蠍座と双子座が付き合い始めたとしてみましょう。

※この2つのサインは150度の位置関係であり、共通点が無く、異質で、理解をしようと意識しないと疎通が難しい関係性であると言われています。

「愛の所作」が全く違う二人です。

好きになったらとことんのめり込み、その人の全てと混じり合って一体感を求めたくなるのが蠍座の性質です。蠍座は水エレメントであり、固い殻の内側の水「血液」を司ります。自分の内側に入れた存在は「目に入れても痛くない」くらいの偏愛を注ぎます。

人間に対して、愛に対してのエネルギーも濃密で強いのが蠍座。

例えていうならば、潜水艦に乗って二人きりでどこまでも深い海の底に沈んで、誰にも邪魔されたくない空間が理想で、縛り縛られたいと願うかもしれません。

一方、双子座は風のエレメントで「距離感」「風通しの良さ」を大切にします。

対人関係も物語性を愛し、新しく「知る」ことに喜びを持ちます。できれば自由気ままに気が向いたときにフットワーク軽くあちこちにビュンビュン飛び回って、色々な人と交流するのが好きです。情報の遮断や、一か所にじっとしていることは苦痛です。人間に対して、執着せず、人生全体の流れや展開、変化、軽やかさ、楽ちんさを優先するのが双子座。

乗り物に例えるならば風を受けて飛ぶハングライダーやナウシカに出てくるメーヴェ、近所を走る自転車みたいなものです。自分が自由を愛する分、同じように自分の好きな人を縛り付けるのは性分に合わないと感じるかもしれません。

愛とは、互いが喜ぶところを見つけようと努力する行為そのもの

互いを「知る」こと。歩み寄ること。

「自分はこうだから、こうしなきゃ愛じゃない」とか「愛してるならこうしてほしい」を互いに50%ずつ叶えることを目指すこと。

蠍座はふらふらあちこち出歩く双子座について歩かなくていいし、双子が出歩くことはマグロが海洋を泳ぐことと同じだと理解することで、100%べったりできなくても当たり前なのだと理解できるかもしれません。

双子座は自ら居場所通知アプリを使ったり誰とどこにいるか報告したり、できる限り最優先で蠍座の傍にいる時間を増やすことをしたり、安心や信頼を得る行動をすることが必要なのだと思えるかもしれません。双子座なら身軽である事を保ちつつ、連絡を入れるのはできないことでは無いはず。
互いに性質を知っていれば、赤いポストに黒くなれと思ったり、緑の置物に紫になれなんて不自然なことを求めなくなると思うのです。

そのままの性質を知って、努力や工夫をしてみて、改善したり、育むこと。もしそれがどうしてもできないのであれば無理やり一緒にいなくてもいいのです。無理して自分が壊れてしまっては本末転倒な事ですし。

相手の性質が自分にとっては「欠点」や「弱点」であることはよくあることです。それでもその性質を「受容」できるのか、互いに「落としどころ」を求められるのか、それだけの情熱や胆力がそこにあるのか、自分の感情や肉体や都合と、相手のそれがどこまで合致するのか、善悪でなく、相性として、「愛として」尊重することはエモーショナルなエネルギーと冷静な判断が必要なのかもしれません。

大切なのは「知ること」

「知ること」のために、ひとつの手法としての占星術はとても役にたつ道具となり得ると考えています。

[ 12の星座の愛のお話(蠍座×双子座) ]ブログ,占星術, , , , , , 2019/09/20 14:30